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No.0446 検査は事前に行うとは?

今日は、

ワーク搬送の機能事例です

 

先日の

プリンタの紙が重なって

出てくるトラブル事例から

 

 

金属加工の設備でも

同じようなトラブルの

対応事例です

 

 

業界は板金加工という

金属の加工装置です

 

自動運転する設備では

シートの材料は

 

投入前に必ず1枚に

なっているか判別します

 

(1)それはなぜか

 

1.ワークを加工機に1枚でない

ワークを投入すると

加工機の故障につながるからです

 

金属加工の性質から

2枚以上重なって加工すると

刃物が破損してしまいます

 

2.人が操作するときは

1枚ずつにして加工します

 

3.自動で搬送装置が

運転するときは

完全に故障するまで

連続で加工してしまう可能性が

あります

 

その為、搬入前の

1枚を取り上げた時に

板の厚みを測定します

 

(2)それは何か?

 

1.ワークを吸着して

持ち上げたときに測定します

 

2.1枚と判断できない厚さ

になっているとやり直します

 

3.再度、シートを降ろして

紙をさばくような動作をしてから

1枚取りで厚み測定をくり返します

 

 

(3)どうやるのか

 

1.シートの厚み測定の

センサーを装置に組込む

 

2.運転データに設定した

板厚情報を元に判別しする

 

3.1枚取りの動作後に

測定と判別を機能を

プログラムにして

一連の動作にする

 

この動作を繰り返して

1枚を確認してOKになると

加工機に搬入します

 

 

このように

プリンターの紙が重走するような

問題は他の業界にもあります

 

対応は業界によって

まったく異なりますね

 

 

このシステムを間違えると

北京オリンピックで起きた

 

スーツの規定違反問題

などにも発展します

 

事前に検査するシステムづくりが

重要ですね

 

後先を間違えない

シーケンスは大切です