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No.0530 トリガーパルス

パルス化の目的は

何であったか?

 

パルス化の使命について

振り返ります

 

 

(1)なぜパルス化なのか?

 

1.変わってしまうからです

 

見えない時間の周期、

10msec以下で回っている

からです

 

10msecとは

スキャンタイムという

周期です

 

 

2.一瞬とは?

 

スキャンタイムの時間です

約10msec

 

周期はコンピュータの性能ですが

 

考え方は、ノイマン型という

上から下へ進む考え方です

 

PLCに限っては、

プログラムの最終命令が

自動的に付加されるので

 

先頭に戻るという仕組みが

システムに内臓されています

 

 

高級言語系では

ありえない考え方ですが

 

ノイマン型コンピュータが

ハードウェア基準なので

原理は同じです

 

PLCのシステムが

周期で回しているので

 

PLCのアプリ上では

プログラムしません

 

 

 

3.長くなる程、長くなる

 

プログラムがたくさんあると

長くなります

 

行数が長くなる文章と同じです

 

長くなったプログラムを

読んで処理すると

 

1周する時間が長くなります

 

つまりスキャンタイムが

10msec以下としたのは

代表例です

 

 

(2)ポイントは何か?

 

1.スキャンは止まらない

時計が止まらないのと同じ

 

電源がある限り

周りつづけます

 

 

2.PLS命令のように

内部で2つのコトをやっている

 

命令によっては3つ以上となり

処理時間が変わります

 

 

3.周期があるので

入力が変化すると

変わってしまう

 

常時入力を見るように

プログラムをつくると

状態が変わります

 

 

10msecくらいの時間で

変化するので、

人間とは共有できません

 

トラブルがあっても

状態が変わるので

原因は推測になります

 

トラブルの現象は

再現が困難です

 

パルス化の狙いは

ココにあります

 

 

(3)どうやるのか?

 

1.周り続ける時間は

 

目的の機能が

達成する時間に対して

OKかで判断する

 

ハードウェアが進化しているので

通常のプログラムが

10万行くらいまでなら

目的の性能には影響しない

 

 

2.長いプログラムは

その理由を調べる

 

グループに分けるなど

対象を絞ることで

長い理由が分かります

 

ハードウェアを分けることも

一つの解決策になります

 

 

3.再現するように

プログラムを書く

 

必要な時だけ

入力の変化を捉える

 

そのはじまりが

パルス化です

 

 

自動運転のはじまりは

トリガにすることです

 

 

トリガにすることが

パルス化になり

 

安定して止まらない

自動化の要件です。