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No.0688 予防診断とタイマ制御

タイマ測定の

プログラムを補足します

 

課題は、メンテナンス視点の

タイマ制御です

 

タイマを使ったケースをみると

いつも違和感を感じます

 

 

(1)なぜタイマを使いたがるのか?

 

1.スキャンがあるので誤魔化す

シーケンスの進行をゴマカシです

 

誤動作すると

タイマで誤魔化す

 

シーケンスが連続するとき

途切れがわかりにくいので

 

一旦、タイマを入れて

1スキャン以上、遅らせる

 

 

2.入力信号を遅らせることで

機械の停止を遅らせる

ことになる

 

停止を遅らせると

入力が確実に入っているか

確認しやすくなる

 

 

3.メンテナンスの視点で

機械の停止による位置が

 

すぐに止まると

信号がOFFする場合がある

 

停止後にセンサがハズれてOFFになる

すぐに停止すると困る

 

(2)ポイントは何か?

 

1.タイマは使用目的があいまい

 

制御の都合か

機械の都合か

 

ゴマカシになる

 

2.機械の停止に

タイマを入れると

バラツキになる

 

機械の動きは

モノを持っているか

持っていないか

 

モノは同じ重さでないとき

停止位置はばらつく

 

さらに遅延タイマは

その場しのぎでクセになる

 

あらゆる場面を想定して

安定性が妨げられる

 

 

3.機械には剛性がある

剛性には高い、低いがあり

低いと揺れる

 

揺れるとは

振動です

 

振動はバラツキになるので

安定しない

 

メンテナンスで

誤魔化すことになる

 

 

(3)どうやるのか

 

1.タイマで遅延するのではなく

タイマで計測する

 

2.タイマの設定値は

仮の大きな数値を設定する

 

3.出力信号がONすると

(Y20;出力信号の事例)

 

アクチュエータが動作する

一般的な装置のケースでは

 

入力信号がONで停止する

(X10;入力信号の事例)

 

出力しているのに

入力信号が時間が超過したとき

アラーム発生で停止にする

 

この時の時間が

タイマ計測になります

 


 

ラダー回路のプログラムは

 

以下を参照

 

 

 

 

タイマは遅延だけに使うのではなく

時間測定にも使いましょう