第1371号
ポコのPLC探偵日記:
自動運転事故から見える検証の課題
こんにちは、千田です。
先日、名古屋で行われていた
自動運転の実証実験で
事故が発生しました。
報道では、
「手動運転に切り替えたあと、
工事現場フェンスに衝突」
と伝えられました。
運転手にけがはなく、
「工事出入口に意識がいき、
右に寄り過ぎた」とのこと。
■ FACTはここです
最後に起きたことは、
“フェンスに衝突した”という事実。
それ以上でも、それ以下でもありません。
ところが、
「手動運転だった」という点が
強調されていました。
あたかも
“自動運転ではなかったから問題外”
という印象を与える構成です。
■ 本当に見るべきはどこか
実証実験で重要なのは、
**手動に切り替えたとき**に
何が起きたかを分析することです。
むしろ、その瞬間にこそ
システムの本質的な課題が
隠れているのです。
■ 手動でも作動するはずの安全装置
市販車であれば、
障害物検出センサーが働き、
ブザーや自動ブレーキが作動します。
それが作動していなかったとすれば、
問題はドライバーではなく、
**システムの検証設計**にあります。
■ 本当に評価すべきこと
今回のような事故は、
実証実験だからこそ得られた
**貴重なFACT**です。
事故を防げなかったことより、
「どんな条件で、
なぜ回避できなかったか」を
明確にできるチャンスなのです。
私は、このドライバーを
非難ではなく、
“価値あるデータを残した人”
として評価したいと思います。
■ 日本の課題
このニュースが示すのは、
日本の検証文化の弱点です。
“失敗を共有する”ことが
ネガティブとされる風土では、
本当の進化は生まれません。
■ まとめ
報道されるFACTの裏に、
まだ見ぬ課題がある。
それを見える化することこそ、
私たちエンジニアの使命です。
