第1372号
ポコのPLC探偵日記:
「18秒後に起きたこと」から学ぶ
こんにちは、千田です。
愛知県が公表した
自動運転実証の事故報告を
あらためて読みました。
事故の概要はこうです。
自動走行から手動走行に切り替えて
わずか18秒後に
工事用フェンスに接触。
これが事実(FACT)です。
■ 18秒という時間
18秒——。
この数字に、私は強くひっかかりました。
たった18秒で何が起きたのか?
手動に切り替えた直後、
ドライバーは車線変更を行い、
右前方をフェンスに接触。
衝突を防ぐ仕組みは
働かなかったのでしょうか?
今の市販車であれば
障害物検知センサーや
自動ブレーキが作動するのが
一般的です。
自動運転の実証車なら、
手動走行でも
最低限の安全制御が
残っているはずです。
もし、手動に切り替えた瞬間に
それらが“無効化”されたなら、
それこそが
設計上の課題だと思います。
■ 再発防止策の疑問
公表資料には、
「運転手マニュアルに追記し、
全運転手に周知」
と書かれています。
でも、それは
**再発防止策ではなく、注意喚起**です。
貴重なFACTが得られたのに、
そのデータをどう活かすかという
報告はありませんでした。
■ 手動走行なのか?手動運転なのか?
報道でも行政資料でも、
この2つの言葉が混在しています。
しかし、
“走行”と“運転”は違います。
走行は車の動作。
運転は人の操作。
ここを明確に分けないと、
モード切替えの設計も
曖昧になります。
■ 18秒の教訓
この事故の本質は、
「18秒間に何が起きたか」ではなく、
「18秒後に何も止めなかったこと」。
つまり、
手動に切り替わった瞬間に
安全の仕組みが“切れた”可能性。
自動運転の実証だからこそ、
その「手動の安全性」まで
検証してほしいのです。
■ まとめ
今回の事故は、
人のミスではなく、
設計の盲点を示す
貴重なFACTです。
モード切替えの18秒を、
“失敗”ではなく“気づき”として
日本の自動運転技術の未来に
生かすべきだと思います。
