第1374号
ポコのPLC探偵日記:
小規模分散型の自動運転とDCSの未来
こんにちは、千田です。
前回は、
「18秒後の事故」から
自動運転の社会的意義を考えました。
今回はもう一歩踏み込んで、
これからの自動運転を
どう設計していくか、
その方向を考えてみます。
■ 大規模集中ではなく“小規模分散”
自動運転というと、
大きな都市や高速道路の話に
聞こえがちです。
しかし、これから本当に必要なのは、
地方で走る小さな自動運転です。
たとえば、
高齢者の買い物支援や
駅から病院までの移動など、
地域に根ざした短距離運行です。
これはまさに、
DCS(分散制御システム)型の発想。
1台の巨大な中央システムではなく、
複数の小さなモジュールが
連携しながら全体を支える。
これが、
「壊れても止まらない社会システム」
の基本です。
■ DCS的な構成を自動運転に
自動運転車1台を
“制御モジュール”と考えれば、
複数の車両がエリア内で協調し、
必要に応じて再構成できる構造が理想です。
まるで、
DCSの各ブロックが独立しつつ
連動して動くように。
1台が停止しても、
他のモジュールが
自律的にルートを調整し、
全体の流れを止めない。
まさに、
DCSの哲学=冗長性と柔軟性が
ここに生きてきます。
■ 人が足りない時代のインフラ設計
運転手が足りない。
だから自動運転へ。
でも本当に大切なのは、
すべてを自動化することではなく、
人が関わる部分を設計することです。
完全自動ではなく、
半自動・補助自動など、
複数のレベルの“自動”を持ち、
人が管理できる構造を作る。
これもDCSと同じ思想です。
中央集権ではなく、
分散と協調で成り立つシステム。
■ まとめ
これからの自動運転は、
大規模AIではなく、
小規模DCSモデルの集合体
として成熟していくはずです。
自動運転車が、
街の一つの“モジュール”として動く。
それが、
地方の交通を支え、
社会の安心を作る未来の姿です。
