第1381号
ポコのPLC探偵日記:
見える化が生む安心
こんにちは、千田です。
前回は
「無人タクシーでもHMIは必要か?」
をテーマに、
“操作ではなく信頼を伝えるHMI”
を考えました。
今回は、その根底にある
「なぜ、運転者が
手動に切り替えたのか?」
という問いを見つめ直します。
■ なぜ切り替えたのか?
名古屋の自動運転実証実験では、
「自動走行から手動走行に切り替えて
18秒後に衝突」
というFACTがありました。
ここにある最大の謎は、
なぜ手動に切り替えたのか?
という点です。
不安だったのか?
センサーを信じられなかったのか?
あるいは、
道路状況の“見えなさ”が
判断を迷わせたのか?
■ 行政発表にない「人の判断」
愛知県の報告では、
「手動走行中の操作ミス」
とされています。
しかし、モード切替えを選んだのも、
人間の判断です。
ここを「操作ミス」で終わらせると、
本来検証すべき“安心のしくみ”が
見えなくなります。
■ HMIの本来の役割
HMIは“操作パネル”ではありません。
本来は、
「システムが何をしているか」
を伝え、
「次にどう動くか」
を見せる、
安心のための対話装置です。
設備機械の制御でも同じです。
動作中の状態、モード、異常の兆候を
視覚化して共有できれば、
人の判断はより正確になります。
■ 【P】の視点
“見える化”とは、
人の判断を守る仕組みです。
HMIは、信頼を伝えるだけでなく、
迷いを減らす設計でもあります。
操作層の不安を可視化する。
それが、これからの制御設計に
求められる価値です。
■ まとめ
なぜ手動に切り替えたのか?
その背後には、
「見えない不安」と「設計の盲点」
があります。
これを“見える化”することが、
HMIの新しい使命です。
