第1383号
ポコのPLC探偵日記:
行政が扱わない“本当のFACT”とは?
こんにちは、千田です。
自動運転実証実験の事故を
追いかけてきましたが、
行政の報告には
どうしても拾われないFACTがあります。
それは、
“人がどう判断したか”
という操作層のFACT
です。
■ 行政が扱うFACTは「結果」だけ
行政の報告は、
・何時に
・どこで
・何が起きたか
という“結果”のFACTです。
しかし技術者が
本当に知りたいのは、
「なぜ手動に切り替えたのか?」
という
判断プロセスのFACT
です。
ここが欠落すると、
どれだけ技術を磨いても
改善の方向が
見えなくなります。
■ 操作層のFACTはDCS思想とつながる
DCS(分散制御)設計では、
人の判断を含めた“状態変化”を
ブロック構造で管理します。
どの状態から
どの状態へ
どんな理由で遷移するか
この“遷移理由こそFACT”。
行政が扱わない
操作層の遷移理由は、
実はDCS設計の最重要ポイント
なのです。
■ PLC設計では操作FACTが“割付”に現れる
PLCでは、
人の判断や操作は
最終的に“デバイス割付”として
構造に影響します。
・手動切替
・自動継続
・インターロック
・アラーム無効化の判断
これらの判断プロセスは
本来すべて「FACTとして残すべき」
ですが、
現場では見える化されず
割付の中に埋もれてしまいます。
行政が拾わないFACTを
PLCでは拾う必要がある──
これが次の技術課題です。
■ ADV(見える化)こそ
“操作層FACT”の出口
ADVの価値とは何か?
それは、
人がどう判断したかを
「見える化」すること
にあります。
・いつ手動にしたのか
・なぜ自動をやめたのか
・どの状態で迷ったのか
・操作の理由は何だったのか
これらは行政には出てこないが、
安全設計の核心にあるFACTです。
■ まとめ
行政が扱わないFACTとは
“人の判断プロセス”
であり、
これこそが
DCS → PLC → ADV
をつなぐ中心軸になります。
技術は“結果”だけでは進化しません。
人の判断というFACTを
どう設計に落とすか。
これこそ、
未来の制御設計に求められる
「次の基準」になるはずです。
