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No.0917 シミュレーション技術の全体像

「MILS、HILS、SILS」:

シミュレーション技術の全体像

 

 

みなさん、こんにちは!

 

早いもので、

今日は10月末日!

 

時が経つのは本当に速いもので、

日々の忙しさに追われつつも、

技術の進歩や新しい学びに

目を向けることは大切ですね。

 

そんな中、最近

「MBD(Model-Based Design)」

 

という言葉を耳にすることが

増えてきました。

 

 

MBDは、

複雑化や高機能化を迫られる制御の

メジャーな解決手法のようです。

 

製品の設計・開発プロセス全体を、

数学的モデルを中心に行うアプローチです。

 

このアプローチの中心となるのが

「MILS」です。

 

そして、

MATLABやSimulinkという言葉も、

このコンセプトと共に

よく聞かれるようになりました。

 

これらの言葉が初めての方も

多いと思いますので、

 

今回は

シミュレーション技術の「大三元」、

 

MILS、HILS、SILSの全体像を、

わかりやすくご紹介いたします。

 

1. MILS

(Model in the Loop Simulation):

 

MILSは、

MBDの初期段階で活用される

シミュレーション手法です。

 

MATLABやSimulinkといった

ソフトウェアツールを使用して、

 

システムやアルゴリズムの

数学的モデルを作成し、

 

そのモデルを基に

シミュレーションを実行します。

 

この段階では

物理的な装置を使用せず、

 

コンピュータ上だけで

動作の確認や検証を行います。

 

 

2. HILS

(Hardware in the Loop Simulation):

 

HILSは、

実際のハードウェア(コントローラなど)を

シミュレーションに取り入れる技術です。

 

MILSで検証した制御アルゴリズムを

実ハードウェアに組み込み、

 

仮想環境と連携で動作を評価します。

 

これにより、

安全に機能の検証が可能となります。

 

 

3. SILS

 (Software in the Loop Simulation):

 

SILSは、

実ハードウェアの代わりに

ソフトウェア環境上での

シミュレーションを行う技術です。

 

これにより、

実際のハードウェアがなくても

 

ソフトウェアの動作確認やテストを

リアルタイムで実行できます。

 

 

まとめ:

MILS、HILS、SILSは、

 

それぞれ異なる段階や目的で

利用されるシミュレーションです。

 

製品の開発初期から終盤まで、

これらの技術を適切に活用することで、

効率的で信頼性の高い製品開発を

実現することができます。

 

・・・

定義を紹介するとこうなりますが

 

結局は、

「見えない世界を見える化する」

ですね!